君は光、君は夢ven luux, ven veben

Introduction

峻険な山々を望む森の奥で、隠されるように育った少年スペイギール。幼い頃から年上のエオルゼに憧れ、将来をともにしたいと願っていた。
だが、ある日突然スペイギールは一族の長に据えられ、女神の末裔として国王との抗戦を求められる。
それは日常との訣別であり、長い悪夢の始まりだった。
時代に翻弄されながらも平穏を夢見た二人の、密やかな軌跡。

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Character

スペイギール・ヘリオス 16歳

女神シェリカの血を引くヘリオス家の末子。身を守るために森の奥で育てられたが、父や兄の死亡で家督を継ぎ、国王らに命を狙われる。
養育先のエルー家の長女エオルゼを、幼い頃から慕っている。

 

エオルゼ・エルー 24歳

ヘリオス家を守護する四晶家に属する、エルー家の家長。父親の死により、17歳の時に家督を継ぐ。
スペイギールとは姉弟のように育った。

 

セイン・エルー 16歳

エオルゼの弟であり、スペイギールの幼なじみ。スペイギールの従者を務める。

 

ラズウェーン・レノックス 61歳

四晶家に属する、レノックス家の家長。兄の訃報とともにスペイギールを迎えに来る。

World

ヘリオス家

月の女神シェリカと始祖イシュメルの末裔。
宗教上の長である総大司教として権力を振っていたが、分家筋のエウル=ヘリオス家の裏切りにより、王都を追われる。
支援者の援助を受けながら復権を試みる。

 

四晶家(ししょうけ)

女神シェリカと始祖イシュメルの末裔である、レノックス家、シュヴァイツ家、エルー家、バレロン家の総称。
兄弟としてヘリオス家に仕える。

 

エウル=ヘリオス家

数代前のヘリオス家家長の異母兄が興した一家。
国政にも強い影響力を持っていたヘリオス家に対し、反感を抱いていた王侯貴族に近づき、ヘリオス家を王都から追い出す。
現在は、総大司教の地位に就いている。

 

ジェラク王家

ル・マヌン王国を治める一族。エウル=ヘリオス家とともにヘリオス家を没落させ、王権を強化する。
現国王は特にヘリオス家殲滅に強い執着を持っており、目的を果たすために国力のすべてを注いでいる。

Information

『君は光、君は夢』は、『媛君が希うこと』『捜しもの』と同一世界観の作品です。『媛君が希うこと』からおよそ300年前を想定しています。
それぞれ独立した物語ですので、未読でも支障はありません。
作中の描写は創作上の表現であり、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。

 

 

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